見逃せない1年間!60周年の池田「逸翁美術館」


阪急電車から宝塚歌劇まで、現在に至る関西の商業、文化の礎を築いた小林一三。
逸翁の雅号を持つ茶人、文化人としても知られ、様々な美術品を蒐集した。
実業家としての修業時代から培われた、確かな審美眼で選び抜かれた逸品の数々は、現在、逸翁美術館に収蔵されている。
2017年は、逸翁が没し、逸翁美術館が開館して60年というメモリアルイヤー。
開館60周年記念展として、ジャンルに分けた6つの展覧会からなる「逸翁美術館 開館60周年記念展」が開催されている。

「第一幕 THE 書 ~数寄者が集めた古筆、お見せします~」では重要文化財、重要美術品を含む、貴重な古筆作品の数々を展示。
墨と紙というシンプルな素材に宿る、驚くほど奥深い美は、長い時を経て観る者の心をとらえる。
工夫を凝らした料紙にも当時の美意識が現れ、興味深い。

佐竹本三十六歌仙切



堺色紙



谷水帖



「第一幕 THE 書 ~数寄者が集めた古筆、お見せします~」は5月28日まで。
続いて、「第二幕 開け!絵巻」、「第三幕 茶の湯道具始 -ようこそ収集家の世界へ!-」、「第四幕 ひねもす蕪村 絵と俳句」、「第五幕 応挙は雪松、呉春は白梅」、「One more 未来につなぐ 和の意匠(デザイン)力」が開催予定。
美術ファンならずとも一見の価値がある作品に触れる、絶好の機会となりそう。

茶室やカフェ、コンサートなどが開かれるホールも有り、端正な品格が漂う逸翁美術館は、良質な時間を過ごせる場所となっている。

逸翁美術館
<いつおうびじゅつかん>
池田市栄本町12-27
TEL:072-751-3865
HP:http://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/
営業時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日 展覧会会期中の月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
アクセス 阪急宝塚線 池田駅から徒歩約10分
駐車場 22台(無料)
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いく
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