カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞受賞 河瀨直美監督作品『光』舞台挨拶@梅田ブルグ7(6/3)


先日フランスで行われた「カンヌ国際映画祭」でコンペティション部門正式出品作品として上映、見事「エキュメニカル審査員賞」を受賞した『光』。

6/3(土)、梅田ブルグ7にて河瀨直美監督、主演の永瀬正敏さんによる舞台挨拶が行われた。

観客に「ただいま!」と監督が声をかけると、会場から「おかえり!」という大きなレスポンス。花束をもらった永瀬さんは「僕たちが皆さんに花束を差し上げたい気持ち。ありがとうございます。」と観客に敬意を表していた。

-カンヌでの反応は?
監督「会場でエンドクレジットから2,300人の心からの拍手が湧き、涙が止まらなかった。1人1人心に刻まれたものがあったのでは。」
永瀬さん「いろんな国籍の方々が、僕の手を握り締めて熱く語ってくれ、しっかり伝わっているなと実感。上映後は感激のあまり、座席から立ち上がることができなかった。」

―カンヌ国際映画祭のエキュメニカル審査員賞受賞、邦画では日本人女性監督で初の受賞ですが
永瀬さん「最初の知らせは監督より先に僕が聞きました。事務局の方が監督に電話したが出なかったため、その時一緒にいたスタッフに電話があったんです。」
監督「私はその時、グラースというところにバカンスに(笑)。審査員皆さん一致で決定だったそう。」

-最後に…
永瀬さん「あるスペイン人に『この映画はすべての人に対するラブレターだ』と、とてもいい言葉をもらった。このラブレターをリレーして、たくさんの人に見てもらいたい。」
監督「そのようなラブレターを作れてよかった。映画を愛する人は輝ける方向に自分を向けていく反動力となっているのでは。」

観客の声援に応える河瀨監督と永瀬さん


CityLife配布エリアでは、箕面市「109シネマズ箕面」、神戸市中央区「神戸国際松竹」、灘区「109シネマズHAT神戸」で上映中。

©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE


『光』
監督・脚本:河瀨直美 
永瀬正敏 水崎綾女
神野三鈴 小市慢太郎 早織 大塚千弘/大西信満 白川和子/藤竜也
製作:木下グループ、COMME DES CINEMAS、組画
製作統括:木下直哉 プロデューサー:澤田正道、武部由実子
撮影:百々新 照明:太田康裕 録音:Roman Dymny
美術:塩川節子 編集:Tina Baz サウンドデザイン:Olivier Goinard
衣装:渡部祥子 ヘアメイク:南辻光宏 ラインプロデューサー:齋藤寛朗 
制作担当:越智喜明 助監督:近藤有希
製作:『光』製作委員会 制作プロダクション:組画 制作協力:カズモ 
配給:キノフィルムズ/木下グループ 宣伝協力:フリーストーン
2017年/日本・フランス・ドイツ合作/上映時間101分

【ストーリー】
単調な日々を送っていた美佐子(水崎綾女)は、とある仕事をきっかけに、弱視の天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。美佐子は雅哉の無愛想な態度に苛立ちながらも、彼が過去に撮影した夕日の写真に心を突き動かされ、いつかこの場所に連れて行って欲しいと願うようになる。命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われてゆく雅哉。彼の葛藤を見つめるうちに、美佐子の中の何かが変わりはじめるー。

『光』
HP:http://hikari-movie.com/
5月27日(土)全国公開!
梅田ブルク7、なんばパークスシネマ
T・ジョイ京都、神戸国際松竹 他

この記事を書いた人:

soleil
豊中生まれ豊中育ち、現在は箕面在住。最近カメラを買い替えて、再び写真ブームが到来!そのカメラで撮影した、北摂の美しい風景やスポットなどを「CityLifeNEWS」でご紹介できればと思います。
http://news.archive.citylife-new.com/play/event/53843.html