中島潔展 ″今″を生きる~そして伝えたいこと @大阪文化館・天保山 5月20日まで


大阪市港区の大阪文化館・天保山で、5月20日(日)まで
『中島潔展 “今”を生きる ~そして伝えたいこと 京都六道珍皇寺”心音図”奉納記念』
が開催されています。


もう少し早く鑑賞に行きたかったのですが、やり繰りできず、閉幕前日に
やっと駆けつける事ができました。

今日は、中島潔さんご本人も来館されていて、ギャラリートーク、サイン会と
精力的に会場内でファンの皆さんとの交流をはかられていました。

中島さんは、〝風の画家〟と呼ばれ、故郷・佐賀への想いを描かれています。
独学で学ばれて、28歳でフランスへ渡り、33歳で画家として独立されたんです。

歌手のさだまさしさんとの縁で、さださんのレコードジャケットを手掛けられたり、
他にも、番組「みんなのうた」のイメージ画を手掛けられたりして注目されました。

 

活動の様子がパネルで紹介されていますよ




2010年には、京都・清水寺の成就院に襖絵を奉納されました。
ギャラリートークで、このことを中島さんは「私みたいに独学で絵を学んでいる者が
襖絵を描く事なんて、先ずなかった事なんです。自分では、襖絵を一度は描いてみたいと
思っていましたが、とてもとても・・・。ですから、このお話を頂いた時は、とても
光栄な事と喜びましたが、それ以上に驚きました」とお話されました。
なんでも、46枚の襖絵を手掛けられたそうです。
お寺の襖は、一般の襖の大きさより2倍は大きいようで・・・。

中島潔さんは、大病を患われたことをきっかけに、「地獄絵」を描かれるように。
2015年には、「地獄音心音図」(全5編)が完成、京都・六道珍皇寺に奉納されました。
会場内では【連作“心音図”】のコーナーで作品を拝することができますが、
「等活地獄」「黒縄地獄」「衆合地獄・叫喚地獄」「大叫喚地獄・焦熱地獄」
「大焦熱地獄・阿鼻地獄」と観ていてオドロオドロしい感じもしますが、
中島さん曰く、「怖いと感じるのはいろんな事を経験している分、大人が怖いと言われます。
子どもさん達は、素直な気持ちで感想を言われて、大人との違いを感じました」と。
皆さんは、どのように感じられるかな?
また、「心音 夢の音色」「心音 故郷の空」は生命・ふるさとを描き《天国》を
しるされました。

生きているうちに、地獄をみて、感じてほしい。そのことで、生きること、
また命の大切さを伝えたい・・・と。

【故郷の情景より】は、会場入り直ぐのところ、作品ナンバー➀ペチカは1070年、
➁寒椿は1973年の作品で、1976年にデビューされたので、デビュー前の作品も
展示されています。
ここでは、故郷、母の優しさ、その母との別れを迎え自分の最も悲しいこと…を描かれた
作品があります。
別れる悲しさ(哀しみ)、その先に希望が必ずあると仰っていました。
‘無常’は必ず変化、その変化は希望に繋がる・・・と。

【小さな世界】では、撮影OKなので、記念撮影をどうぞ!!!


【小さな世界】では16作品(水彩・ケント紙)が撮影可能です。お楽しみ下さいね。



近年描かれた作品の中に、「Keep on JAPAN」「CHEER UP JAPAN」「HEART」と
あります。中島さんの想いが詰まっていると感じました。

中島さんは、会場最後のところで挨拶文を掲げられていました。

❝一番大切なもの 美しい四季、そこにある笑顔❞と。


サイン会中の中島潔さん。ひとりひとり丁寧にファンの方に接しておられました。



◎ギャラリートークを約1時間実施されて、サイン会の準備がある中、
車椅子で鑑賞されていた80歳はこえているとおもわれる女性の方が、
移動をされる中島さんに声をかけられ「私、中島潔先生のファンで、作品集を
見ながら描いてきました」と画用紙に描かれたものを2~3枚渡されたのです。
その行動に驚きましたが、中島さんは「有難うございます」と笑顔でお話をされ、
作品をご覧になりながら「この線は、よく見て頂いて描いて貰えていますね」と
とても優しく接しておられました。
その様子を目の前で見ていましたが、中島さんの優しさが作品に滲み出ている事が
よく解りました。

◇おまけ◇
会場内はすべて素敵で大好きな作品ばかりですが、特にオススメしたい作品を!
(ハガキにて紹介します)

        作品名:大漁  鰯の目、銀色のお目めに注目!!!



作品:春一番  春一番が吹いている様子がハッキリ見えるよう…



     作品:春の音色  やさしい春のようすが・・・



作品:花童  可愛らしい子どもたちと花畑。あたたかな気持ちに・・・

開催日時 2018年 03月17日(土) ~ 2018年 05月20日(日)
10時~17時(午前10時~午後5時) 入館は閉館の30分前・16時30分(午後4時30分)まで
参加費・入場料 一般1300円  大学・高校生1000円  中学・小学生600円
HP http://www.osaka-c-t.jp/event/kiyoshi2018/
会場 大阪文化館・天保山  大阪市港区海岸通1-5-10
アクセス 大阪メトロ(地下鉄)中央線・大阪港駅より 徒歩約5分 ※海遊館隣
お問合せ ハローダイヤル 050-5542-8600
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この記事を書いた人:

KON
宝塚で生まれ育ち、現在は箕面市在住。 この2市でしか生活をしていませんが、北摂・京阪神地区を 駆けまわっていますので、ひとつでも多くの情報をUPして いきます。 イベント&スポーツ情報にグルメの事なら、おまかせあれ!!!
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