
元スペイン代表、アンドレス イニエスタとフェルナンド トーレスがノエビアスタジアムで対決!
11月10日、ノエビアスタジアムでヴィッセル神戸VSサガン鳥栖戦が行われた。 夢のような対戦がJリーグで観られるとあってチケットは発売から80分で売り切れ。スタジアムは今季最多の26603人の大観衆で埋まった。
試合は終始神戸が主導権を握ったが自陣に引いて守る鳥栖の固い守備に阻まれた。前半37分、左サイドの深い位置からのFK、藤田のクロスにPA内のポドルスキが強烈な左足のボレーシュートを放った。ゴール前でブロックした高橋秀人の左腕に当たりPK獲得かと思われたが認められず、場内が騒然となる一幕も。イニエスタはこの日も華麗なドリブルで相手を抜き去り、トリッキーなパスで観衆をどよめかせた。トーレスもボールを持つと果敢にゴールへ迫った。試合は0-0のスコアレスドロー。勝ち点1を分け合った。
神戸はJ1残留を決めるための勝ち点3がほしかったが、前節の名古屋戦で勝利してから良いチーム状態は継続されているように感じた。守備の陣形をコンパクトに保ちつつ、ボランチ起用した伊野波が見事に嵌り守備と攻撃のバランスを取っている。ネガティブトランジッションの際も、ボールを失って守備陣形を組むことを優先するのではなく、まずは奪われたボールを取り返しに行き、再奪取したボールを即座に攻撃へという攻めの守備意識が根付いてきた。
攻撃はバイタルエリアからの崩しのアイディアが少なかったように思う。一番気になったのは左SBティーラトン、右SB藤谷が仕掛けるサイド攻撃だ。フリーになった両SBから何度も山なりのクロスを入れるが、ゴール前に走り込むのが小柄な古橋だけでは競り負けること必至。中央に走り込む人数を増やすか、両SBがゴールラインぎりぎりまで深く上がってからグラウンダーのクロスを入れるなどの工夫があってもいい。この日の他スタジアムの試合でいえば、G大阪 米倉→ファンウィジョへのクロス、FC東京 室谷→ディエゴ オリヴェイラへのクロスが参考になるのではないか。
イニエスタとトーレスはピッチ上で談笑する様子も。無敵艦隊スペインの全盛期を支えたスーパースターが神戸で戦った歴史的一戦をこの目で観た幸せ・・・願わくば、来季は優勝を争う舞台で両者の熱い戦いが観たい。

- ノエビアスタジアム
- <のえびあすたじあむ>
- 神戸市兵庫区御崎町1-2-1
アクセス | 神戸市営地下鉄海岸線「御崎公園駅」より徒歩5分 |
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