
Jリーグ2018シーズン最終戦 ヴィッセル神戸VSベガルタ仙台戦が12月3日ノエビアスタジアムで行われた。
試合は34分、古橋のダイビングヘッドゴールが決まり神戸が先制。その後も奥埜の退場で10人となった仙台に対し、終始試合を優位に進めた神戸が後半にも古橋とのワンツーからイニエスタが技ありのゴール、郷家も華麗なヒールで決めるなど3-2で勝利。超満員のノエビアスタジアムが沸いた。
しかし、この日一番スタジアムを沸かせたのは・・・
来たー! ダビド・ビジャ!!
元スペイン代表FWダビド・ビジャは、2010年W杯南アフリカ大会の得点王。イニエスタとのコンビでスペインを優勝に導いた立役者でスペイン代表歴代最多の59得点を挙げた点取り屋だ。イニエスタとは元バルサの盟友でもあり、お互いのプレースタイルを知り尽くす頼もしい相方。ハーフタイムにサプライズ登場すると、場内から大きなどよめきと拍手が。「ビジャコール」で迎えられ笑顔でサポーターに手を挙げた。
ヴィッセル神戸を応援して20年ほどになるが、今季は過去に記憶がないほど激動の1年だった。激変の1年だっといってもいいだろう。ヴィッセルの代名詞「堅守速攻」からバルサスタイルへの変革。守備の柱チョンウヨン、育成からの生え抜き岩波、エースナンバー13を背負う小川、攻撃の要 渡邊千真、ハーフナーマイクの移籍。イニエスタの加入には度肝を抜かれた。一時はACL出場権が狙える位置で上位争いに加わったものの、9月には5連敗を含む7試合勝ちなしでJ2降格の危機に。イニエスタ、ポドルスキという強烈な「個」と周囲の融合に時間がかかり、新スタイルを模索しながらの戦いに結果が伴わず、スペインの名将リージョ監督を招聘した。成績の急降下とはうらはらに、イニエスタ加入以来、チケット完売が続きノエスタの入場者数は過去最多の37万人を記録。つい数年前まで、ピッチの選手たちの声が聞こえるようなガラガラのスタンドで試合することも少なくなかったが、今や日本一チケットの取れないスタジアムに。来季はビジャの加入でチケット争奪戦がさらに加熱するだろう。古参のサポーターはこの変化スピードに戸惑うばかりだ。来季はこの注目度に値する成績を残すこと。神戸流のバルサスタイルを確立して長年の目標であるタイトル獲得を目指したい。ユニホームの胸に星を付けるという念願を来季こそ!

- ノエビアスタジアム
- <のえびあすたじあむ>
- 神戸市兵庫区御崎町1-2-1
アクセス | 神戸市営地下鉄 海岸線「御崎公園」駅より徒歩5分 |
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