
千里ニュータウン、青山台の閑静な住宅地にひょっこり顔をのぞかせるキリン。
そこは世界の住環境について描かれた絵本、約1300冊を収蔵する『住まいの絵本館』である。
NPO法人 子どもと住文化研究センター理事長、北浦かほる氏の設計による建物は、
白塗りの外観をくぐって入れば内装は木のぬくもり香るログハウス風の空間が広がる。
1.『家』
2.『空間』
3.『共生』
4.『暮らし』
5.『建築生産』
6.『環境』
6項目に分類された絵本達が、
欧米と日本の文化の違い、各地の子供が感じる幸せや孤独、好奇心、ワクワク、小さな成長を表情ゆたかに語りかけてくる。
暮らしに沿った作品の数々に触れていると、自分に合ったお気に入りが見つかるはず。
筆者の胸に届いた絵本は、
『ぼくの庭ができたよ』(ゲルダ ミューラー作 ささき たづこ訳 文化出版局)
引っ越し先で庭作りを楽しむ家族の物語。
主人公の男の子がおとなりに住む車椅子のルーカス君と仲良くなる様子が微笑ましくて無垢な優しさに満ちた交流に涙腺が緩んだ。
車椅子が登場する絵本は珍しい。
偏見が少ない欧米ならではと感じた。
蔵書は今後もまだまだ増えていく。
これからも足を運びつづけたい場所となった。
- 住まいの絵本館
- <スマイノエホンカン>
- 大阪府吹田市青山台3丁目5番11号
- HP:http://www7b.biglobe.ne.jp/~sumainoehonkan/index.html
アクセス | 阪急バス「循環器病センター前」下車、徒歩(約20分) |
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※バスは一部、循環器病センター前に停車しない便があるのでご注意下さい。
※来客用駐車場はありません。
※公共交通機関をご利用下さい。
※やむを得ず、お車でお越しの方は必ず事前に御連絡下さい。