
江戸時代に生まれ、現代まで受け継がれている薬「敬震丹(けいしんたん)」の歴史を紐解く資料を目にできる展覧会。
江戸時代、阿波国(徳島県)の製薬業者・犬伏古松軒が世に送り出した「敬震丹」は熱さましや気付けの効能で知られ、阿波のみならず全国各地に出荷されました。麝香(じゃこう)、牛黄(ごおう)など希少で高価な生薬を数多く配合したこの薬の誕生には、阿波屈指の藍商でもある犬伏家の経済力と、そして日本一の薬種市場である大坂道修町との結びつきが深く関わっています。本展覧会では、現代まで作り継がれるこの「敬震丹」に焦点を当て、その歴史や材料、生産方法、販売戦略や流通に至る様々な資料から、阿波と大坂を結ぶこの妙薬をとりまく世界を紹介します。
参照:大阪大学総合学術博物館 夏期特集展覧会ホームページ
http://www.museum.osaka-u.ac.jp/2015-06-25-9515/
敬震丹は、「気」を回らせ体調をととのえる薬とのこと。
犬伏製薬株式会社 「敬震丹について」
http://inubusiseiyaku.com/03keishintan.html
展覧会では、製薬の歴史、流通に至る様々な資料を展示。また生誕地の阿波と大坂の薬の町として知られる「道修町(どしょうまち)」との関係も紹介される。
期間中はミュージアムレクチャーも開催予定。
8月1日(土) 14:00~15:30
「緒方洪庵の薬箱が語る世界:近世の医療とセルフメディケーション」
講師:髙橋 京子(大阪大学総合学術博物館 准教授)
8月8日(土) 14:00~15:30
「近世の薬種流通と大坂道修町」
講師:清水 香穂(大阪大学大学院文学研究科 博士前期課程修了)
8月22日(土) 14:00~15:30
「阿波の伝統薬「敬震丹」~現代のストレス社会を見越した妙薬~」
講師:犬伏 壮一郎(犬伏製薬株式会社 薬剤師)
夏期特集展覧会 藍と薬のめぐりあい -和漢薬「敬震丹」と阿波・大坂-
http://www.museum.osaka-u.ac.jp/2015-06-25-9515/
会期:2015年7月25日(土)~8月25日(火)
時間:10:30〜17:00
休館日:日曜日・祝日・年末年始
問い合わせ先:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 事務室 06-6850-6284
- 大阪大学総合学術博物館
- <オオサカダイガクソウゴウガクジュツハクブツカン>
- 〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-20
- TEL:06-6850-6284
- HP:http://www.museum.osaka-u.ac.jp/
開館時間 | 10:30〜17:00 |
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定休日 | 日曜日・祝日・年末年始 |
アクセス | 阪急宝塚線「石橋駅」下車、徒歩約10分 |