高槻のお地蔵様はなぜお化粧されている!?


高槻にあるお地蔵様は、よくあるそれとは違う見かけである。というのも、みな顔に白粉を塗られ、きりりとアイライン・アイブロウが施されているのだ。「化粧地蔵」とよばれるこの風習は高槻の広域で見られ、2008年に発行された書籍「高槻の化粧地蔵 地蔵盆とその習俗」には、高槻にある307の地蔵のうち、なんと258体が化粧地蔵だと記されている。いったいなぜなのか、この本の著者である岩井勝二さんにお話を伺った。
 岩井さんいわく、化粧地蔵は古来、「西国街道」「丹波街道」などの主街道が集まる京都で発祥したと考えられ、街道沿線のまちに広まった風習だそう。京都・高槻の他にも茨木・枚方・滋賀の一部地域でみられる。「全国には、8月23・24日の地蔵盆の日に、水をかけて供養する『水かけ地蔵』なんかがありますね。
それと同じように、高槻ではお地蔵さんにお化粧をしてお祀りするんです」と岩井さん。文献が少ないためになぜ化粧であったのか理由はわかっていないが、化粧地蔵がある土地には1つの共通項があるという。それは多くの幼い子どもたちが、災害や戦で犠牲になったということだ。「子どもの守り仏である地蔵に丁寧にお化粧し、子どもたちの幸せを必死に祈る人々の、強い思いのあらわれである」というのが、岩井さんの導き出した答えである。
 平和になった現代ではあっさりと済ましてしまうことが増えた「地蔵盆」。今年はぜひ家族みんなで参加し、祈りながら化粧を施してほしい。


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北摂EAST版
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