
摩耶・六甲地区の観光客はおおむね横ばいで推移しており、今後さらなる活性化を図るため、神戸市では様々な取り組みを行っている。今年度からは、摩耶山の再整備に着手することに決めた。摩耶山上にある掬星台(きくせいだい)は国内屈指の眺望スポットとして知られているが、2020年に国民宿舎「オテル・ド・摩耶」がPFI事業期間の満了を迎えるにあたり、山上エリアの活性化について検討が進められていた。
同エリアは環境省によって「瀬戸内海国立公園」に指定され、開発が制限されてきた区域。市も市街化調整区域として開発を制限してきたが、環境省が昨年8月に規制の見直しを行ったことに合わせて、再整備に踏み切ることとなった。民間のアイデアや資金投入を促すため、2019年度中に開発・運営を担う民間事業者を公募する。市の担当者は「観光客の方にゆっくり楽しんでいただける場として、また市民が山に親しむ場としていかに山上を活性化していけるか。民間の自由な発想で、画期的な提案に期待している」と話す。