医学的見地から運動促進 病院併設のメディカルフィットネス


 医学的見地をもとに個人の健康状態や体力に合わせた運動プログラムを組む「メディカルフィットネス」。持病があっても通えるポイントが高齢者を中心に人気を集めている。「メディカルフィットネス」を行う運動施設「健康塾」課長の石田仁さんに話を聞いた。

【専門スタッフが運動指導】
 「健康塾」とは、西宮渡辺心臓脳・血管センター内に併設する疾病予防運動施設。健康運動指導士の資格を有するスタッフが、利用者一人ひとりの健康状態を把握し、それぞれに最適な運動の提案やサポートを行っている。地域や年齢に関係なく会員登録でき、持病のある人や高齢者の人も利用可能。現在150人が登録しており、会員の平均年齢は70歳代で、90歳代以上の人も多い。運動中に不調をきたしても対応できる環境が整っていることが病院併設型メディカルフィットネスの強みと言える。

【利用者同士のコミュニティ】
 高齢者の中には、運動したくても方法がわからなかったり、体力の衰えや持病があることから諦めてしまったり、運動をすることに不安を覚えている人が多いという。気持ちを前向きにすることもメディカルフィットネスにとって重要な役割。例えば、「健康塾」ではスタッフが利用者同士でコミュニケーションがとれるよう配慮している。「同じ病気であれば励ましあうことができるし、年齢が近ければ自分も頑張ろうと思えます」と石田さん。一人暮らしの人にとっては会話を楽しむ場所でもある。利用者はもちろん、家族にも安心できるコミュニティであることが「健康塾」の目指す姿だという。

疾病予防運動施設 健康塾
西宮市池田町3-25 西宮渡辺心臓脳・血管センター5階
TEL:0798-36-1166

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阪神版
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