
近年、病院内のレストランの中には、健康志向に即したヘルシーメニューを提供している店舗が増えているという。西宮市鳴尾の明和病院内にある「無糖派ダイニング ひさ家」もその一つ。美味しさと健康の両立を図る同店の取り組みを取材した。
【地域に開かれた院内レストラン】
患者や医療従事者はもちろん、地域の方にも健康的な食事を楽しんでほしいという思いのもと、「ひさ家」が提供しているのが低糖質メニュー。糖質を抑えた食事のラインナップを強化し、ダイエット効果、メタボ予防、生活習慣病の改善などを図っている。こうした糖質制限は、一般家庭においても実践されているが、極端な制限によってストレスを溜めている人も多いと聞く。同店が重視するのは「食べる楽しみを奪わないこと」だという。
【続けてほしいから味や量にこだわる】
「ひさ家」では、栄養面だけではなく、見た目の美しさや満足できるボリュームにこだわる。例えば、糖質を90%カットした「低糖質セット」は、メインの肉や魚などに味噌汁、小鉢3品がつき、ご飯の量で糖質を調整するという。完全に炭水化物を抜くのではなく、ご飯を少量(70g)にすることで無理なく食べられる。「健康に良いとわかっていても、美味しくなければ長続きしない」という考えから、低糖質以外のメニューも用意。無添加の調味料や新鮮な食材を使用するなど、全メニューにおいて健康への配慮は欠かさない。
- 無糖派ダイニング ひさ家
- 西宮市上鳴尾町4-31 医療法人明和病院本館5階
- TEL:0798-41-6882