
千里中央駅から北へ約2.5キロロ延伸する事業について、箕面市と北大阪急行は5月7日夜、開業目標を当初の2020年度から3年延期して2023年度にすると発表した。周辺地域の用地交渉の長期化と、撤去に時間を要する地下埋蔵物が複数見つかったことが原因としている。
箕面市によると、高架区間で基礎杭を打ち込む部分の地下から、昔の国道423号の擁壁らしい全長150メートル、厚さ最大1.4メートル、高さ最大3メートルのコンクリート壁が見つかり、その撤去に時間がかかったことから工期が延長となった。また、トンネルが千里中央駅と連結する部分でも「土留め壁」の存在がわかり、工期の見直しが必要となった。さらに用地買収は予定より1年以上かかった。総事業費は当初予定の約650億円で変わらないとしている。北大阪急行電鉄の担当者は「工事は安全を期して、一日も早く開業を目指すことに変わりはない」と話す。